クリエイターストーリー:
超ニッチな音楽講座での成功: 2人のクリエイターがハンマーダルシマーを教えて成功した理由
メアリー・リン・ミカルとローリー・マッキャリアは、HD Homelandの創設者です。Heights Platformで構築されたオンライン講座で、ハンマーダルシマーという楽器の演奏方法を教えています。
HD Homelandはリリース以来大きな成功を収め、ローリーとメアリー・リンはオンライン講座で10万ドル以上(現在も増加中)の収益を達成しました。
なぜこの2人の情熱的な音楽家が、珍しい楽器をテーマにした講座でこれほどの成功を収められたのでしょうか?その道のりをぜひご覧ください。

HD Homeland誕生の物語
今回、バージニア州在住のハンマーダルシマー奏者ローリーにお話を伺いました。彼女はメアリー・リンと共にHD Homelandを立ち上げました。
ハンマーダルシマーをご存じない方のために説明すると、台形型の弦楽器で、軽いハンマーで弦を叩いて演奏します。
HD Homelandを始める前、メアリー・リンはケン・コロドナー(米国で最も影響力のあるハンマーダルシマー奏者の一人)と共に『The Complete Guide to Theory and Mapping for the Hammered Dulcimer』を執筆しました。ローリーは本の譜面やイラスト、デザイン全般を担当しました。
「メアリー・リンと私は『本を買った人が本当に活用できるようにサポートできたら素敵だよね』と話していました。本を買っても棚にしまって終わり、というのはよくあること。もっと活用してもらいたかったんです。」
ローリーはグラフィックデザインとデジタルマーケティングの専門家でもあり、eラーニングの世界にも精通していました。すでにHeights Platformを使って楽曲指導をしていた2人は、本の購入者にさらに多くのリソースを提供したいと考え、オンライン講座を作ることにしました。
こうしてHD Homelandのオンライン講座が誕生。しかし、どうやってここまで成長し、5万ドルもの収益を達成できたのでしょうか?
HD Homelandがどのように顧客を集め、どんなマーケティング戦略でビジネスを拡大してきたのか見ていきましょう。
HD Homelandの集客戦略
HD Homelandが新規生徒を獲得する主な方法は、クロスプロモーションです。特に本とオンライン講座の相互プロモーションが効果的です。
たとえば、ケン・コロドナーの本を購入した人には、数週間後にHD Homelandのオンライン講座を案内するメールが届きます。
本を買った人はハンマーダルシマーの習得に強い関心があり、オンライン講座のようなインタラクティブなツールは大きな魅力です。
このようなクロスマーケティングは、売上アップやブランドコミュニティ形成に非常に有効です。すでに自分たちを知っている「温かい」顧客層にアプローチできるからです。
また、ローリーとメアリー・リンはコミュニティの力も活用しています。
サンドブリッジ・ハンマーダルシマー・リトリートは今年で17年目。ケン・コロドナー(ローリーも熱心にサポート)が「楽しく学べるコミュニティを作ろう」と始めたイベントです。メアリー・リンは2012年から参加し、今では5週間にわたるリトリート全体でケンのアシスタントを務めています。

「このワークショップは毎年春と秋にビーチで開催し、年間約120名の生徒が集まって一緒に学んでいます。」
全国からハンマーダルシマー奏者が毎年集まり、音楽やスパイクボールを楽しみながら学びます。本やオンライン講座、その他のリソースは年間を通じて学びをサポートし、新規生徒の獲得にもつながっています。
コミュニティに参加した人や講座を受講した人は、友人や仲間の音楽家にその体験を勧める傾向があります。口コミは非常に強力なプロモーション手段であり、HD Homelandの成功の大きな要因です。

「しっかりした顧客基盤ができました。今ではサンドブリッジのコミュニティを超えて、海外からの注文も増えています。多くは口コミのおかげです。」
ニッチ戦略の重要性
HD Homelandは、小さなニッチを見つけて価値提案を絞ることの重要性を示す好例です。
ローリーとメアリー・リンは、「ニッチを深掘りし、特定の興味や層に合わせてコンテンツを最適化するほど、理想の顧客に見つけてもらいやすくなる」とよく理解していました。
彼女たちのコミュニティは、まさにニッチ市場の究極の例です。ハンマーダルシマー自体が珍しい楽器ですが、さらに「音楽理論」に特化した講座を作り、より深いニーズに応えています。
多くのクリエイターは、ニッチに特化しすぎると認知度が下がり、顧客を失うのではと心配します。
しかし実際は、ニッチに絞ることで自分にぴったりの顧客を引き寄せやすくなり、むしろ売上が伸びることも多いのです。受講生自身が「これは自分のための講座だ」と感じやすくなるからです。
「オンラインマーケティングでは、すごくニッチな分野でも、とにかく発信し続けることが大切です。自分のストーリーを語り続ければ、必ず興味を持ってくれる人が現れます。」